全身がだるい⑵
2016/06/14
◆虚証の人に多くみられる
だるさや疲れやすさは、体力がない虚証
の人に多くみられます。
筋力があまりなく、激しい運動や労働を
しなくても疲れやすいことを漢方では
「虚労」といいます。
虚労は生命エネルギーである気の不足や、
血( 血液だけでなく栄養分も含む)の不足で
起こる症状です。
この気や血を不足させないためには、
食べ物を消化している脾の働きが正常
でなければなりません。
そのため、消化器系の働きが弱る脾虚
の場合には、虚労が起こりやすくなるのです。
そのほか、加齢によって気や血が不足しても、
虚労を起こしやすくなります。
また、体の中に湿がたまってもだるさを
感じます。体が重だるい、手足がだるい、
頭が重い、食欲不振、口が粘るなどの症状
は湿によって起こるものです。
このような状態を漢方では「水毒」といいます。
水分代謝 が悪く、水毒を起こしやすいタイプは、
梅雨の時期など外界の温度が高まる時期に、よく
だるさを訴えます。
のどが渇き、水をよく飲む人は、夕方になると
足がむくんで、体がだるくなってきます。
夏ばてなどでも同様の症状を起こすことが多く、
鍼灸では体の虚熱や水の滞りを解消さるため
腎の働きを良くする治療をします。
漢方薬:白虎加人参湯, 清暑益気湯
また食欲がなく、食べるとすぐに眠くなるような
脾虚の場合には、体の冷えを取り除き、脾胃の働
きを良くしたり、また肝の働きをスムーズにさせ
ることで、全身に気血がめぐるような鍼灸治療が
良いでしょう。
漢方薬:六君子湯, 補中益気湯
全身がだるい(3)
住所
〒451-0031
愛知県名古屋市西区城西2丁目18-11
アクセス
地下鉄鶴舞線・浅間町駅から徒歩10分
TEL 052-532-1239
治療時間
午前9:00 ~ 12:00
午後15:30 ~ 19:30
休診日 日曜、祝日、火曜日午後
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