◆慢性低血圧の原因に注意

朝、起きられないことの原因はさまざま

ですが、最も知られているのが低血圧です。

低血圧は、血圧が常に低い慢性低血圧症と、

立ち上がったときだけ血圧が低くなる起立性

低血圧症に大別できます。

朝、起きづらい、午前中に元気が出ないとい

う訴えのほとんどは、慢性低血圧渡が原因です。

起立性低血圧症では、立ちくらみ、動悸、呼吸

困難、胃のむかつきなどといった症状が現れます。

低血圧が体に重大な影響を与えることは

ほとんどありません。

ただし、まれに、動脉弁狭窄症、僧帽弁狭窄症、

心膜炎などの心臓病や、甲状腺機能低下症などの内分泌系

の病気が隠れていることがあるので注意が必要です。

また、貧血症や低体温症なども、倦怠感、

めまい、朝、起きづらいといった症状を訴

えるケースが少なくありません。さらに、

最近は、精神的なストレスなどで、うつ病

をはじめとするさまざまな神経症に悩む人

が増えています。うつ病は、激しい倦怠感や

睡眠障害などに悩まされる上、気力も衰える

ため、一度、床につくと、なかなか起きられ

ないという症状が起こります。

また、進行すると自殺願望が強まることもあ

ります。うつ病が疑われる場合は、なるべく

早く専門医の診療を受けましょう。

朝起きられない⑵

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